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Vol.50 その咳(せき)、本当に風邪(かぜ)ですか?

最終更新日:2019年2月10日

咳はありふれた症状なので、誰でも一度は咳を経験されていると思います。
激しい咳でもない限り、「風邪かな?」と思い、あわてて病院に駆け込むことはないでしょう。弱く軽い咳ではなおさらではないでしょうか。

咳をする子どものイラスト

そもそも、咳はなぜ出るのでしょうか?
咳は体の防御反応のひとつです。口や鼻から吸い込んだウイルスや細菌、ほこり等が気道(空気の通り道)に入ると、それを排除しようと咳が起こります。さらに気道から粘液が出てこれらの異物を包み込み、咳と一緒に外部に排出しようとします。これが痰(たん)です。
このように咳にも大切な役目があります。
しかし、「風邪かな?」と咳を放置すると、病気になったり、ぜんそくに発展したりしてしまうことがあります。

ぜんそくとはどんな病気でしょうか?
ぜんそくとは、なんらかの原因により気道に炎症が起こる病気です。炎症が起こると、その部分は腫れるため、気道が腫れ、空気の通り道が狭くなります。すると呼吸困難が起き、息をするたびにヒューヒュー、ゼーゼーと音がするようになります。特に息を吐くときに音がするのがぜんそくの特徴です。悪化すると気道がさらに狭くなり、呼吸ができなくなり最悪の場合、命を落としてしまう恐ろしい病気です。

ぜんそくの原因は?
ぜんそくの原因は大きくわけて2つにわかれます。
・アトピー型ぜんそく
小児に多く発症し、ダニやペット、花粉、ハウスダスト等が原因で起こります。通常、身体は内部に有害な物質が入ってくるとそれらを異物と認識し、排除するために攻撃をします。そして排出するために咳を起こし、体外へと出す働きをしています。ところが、本来無害のはずの原因物質に過剰に反応(アレルギー反応)して身体が攻撃(炎症)したり排出(咳)しようとします。
比較的軽症なことが多く、きちんと治療すれば治りやすいと言われています。
・非アトピー型ぜんそく
成人に多く、原因は喫煙、アルコール、ストレス、肥満等によって起こります。
重症となることが多く、治りにくいと言われています。小児の頃にかかったぜんそくを治療せず放置すると、成人になり再発し、非アトピー型になるとも言われています。

ぜんそくの発作
ぜんそくの発作には大きくわけて4種類あります。

・小発作
急ぐと苦しいが歩ける。会話はできる。横になれる。

・中発作
かろうじて歩ける。会話はやや困難。苦しくて横になれない。

・大発作
歩けない。会話困難。苦しくて動けない。

・重篤(じゅうとく)発作
会話不能。呼吸が停止。意識を失う。
大発作と重篤発作は医療機関で適切な処置を行わなければ命に関わる危険な状況です。会話ができない状態ならためらわず、すぐに救急車を呼びましょう。

救急隊員のイラスト

かつてはぜんそくの原因がよくわかっていなかったため、発作を抑えるために気道を拡張する薬を使い、根本の原因は治療していなかったため、症状は悪化の一途を辿っていました。ところが、最近ではぜんそくの正体がわかってきたため、根本を治療することが可能になってきました。発作を予防し、気道の状態をよく保つ長期にわたる治療が重要と言われています。治療の進歩により重篤発作を起こす方も以前に比べて減ってきています。ぜんそくを正しく理解し付き合っていきましょう。


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お問合せ先

福井市 消防局 救急救助課
電話番号:0776-20-3998/FAX番号:0776-20-3119
最終更新日:2019年2月10日

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