つい最近までおむつをしていたお子さんにとって、トイレトレーニングは大きな挑戦です。
今回は、トイレトレーニング開始時期のめやす、その方法について紹介します。
おしっこが出るしくみ
[1] おしっこは腎臓で作られ、膀胱に送られます。
[2] 膀胱に一定量のおしっこが溜まると「おしっこが溜まった」と脳にサインが送られます。
[3] 脳におしっこが溜まったことが伝わると、「おしっこをしたい」という尿意を感じます。
トイレトレーニングとは
お子さんが自立して排泄できるよう大人がサポートを行うことをトイレトレーニングと言います。おしっこを我慢する機能、尿意を伝える神経、それを感じ取る脳の発達によって、自分の意思で排尿できるようになります。これらの発達によってお子さん自らが排尿コントロールできるようにサポートしていくことがトイレトレーニングなのです。
始めるタイミングは?
トイレトレーニングを始めるタイミングとして、以下のポイントを確認してみましょう。
[1] おしっこの間隔が2時間以上空く
おしっこを溜める膀胱の機能が発達してきたことを示します。
[2] 1人で歩けるようになる
自分の足でトイレに行って用を足すことができるようになり
ます。
[3] 言葉を理解でき、自分の意思を伝えられるようになる
「おしっこ」「うんち」などの言葉を理解し、尿意や便意を
伝えることができるようになります。
トイレトレーニングを始めよう!
[1] トイレに行こうと誘う
こどものおしっこの間隔がつかめてきたら、保護者の方からトイレに誘ってみましょう。まだトイレでおしっこができなくても問題ありません。
・「ママとトイレまで競争だ!」など、お子さんを楽しませるような声か
けで誘ってみる
・おしっこが出なくても、トイレに行けたことを褒めてあげる
[2] 布パンツに変える
おまるやトイレでの成功率が50%くらいになったら、布パンツにしてみましょう。おもらしは、おしっこが出たという感覚を知るための大事な経験です。
失敗しても叱らず、「おしっこ出たね」と声をかけてあげま
しょう
[3] 知らせてくれるのを待つ
おまるやトイレでの成功率が上がったら「おしっこしたい時は教えてね」と伝えてみましょう。 初めのうちは、おしっこが出た後に教えてくれることが多いかもしれませんが、徐々におしっこが出る前に教えてくれるようになります 。
失敗しても叱らず、「教えてくれてありがとう。次はおしっこしたいと
思ったら教えてね」 と、失敗を知らせてくれたことを褒めてあげてくだ
さい。