福井市結婚・子育て応援サイト「はぐくむ.net」 福井市結婚・子育て応援サイト

福井市結婚・子育て応援サイト福井市結婚子育て応援サイト「はぐくむ.net」

Vol.4 小児の食物アレルギーが増えています

最終更新日:2010年10月5日

小児の食物アレルギーが増えています

 食物アレルギーとは食べた食物が原因となって、アレルギー症状(蓴麻疹・アトピー性皮膚炎など)を起こす病気です。食物アレルギーは幼児に多い病気ですが、学童期や成人にも認められています。その割合は、乳児が10%、3才児が4~5%、学童期が2~3%、成人が1~2%といわれています。

 アレルギーを起こす食物を食物アレルゲンといいます。この食物アレルゲンは年令によってちがいます。例えば、幼児や小児によくみられる食物アレルゲンは、卵・牛乳・大豆・小麦が多く、成人にみられる食物アレルゲンは小麦・魚類・甲殻類(カニ・エビなど)・ソバ・果物などです。

 新生児期では、牛乳(育児用コナミルク)による消化器症状(下痢など)が多く、年令とともに耐性の獲得がみられ寛解していくのが多いようです。

 妊娠中や、授乳中のおかあさんの食事も関係しており、離乳していないあかちゃんであっても血液検査(アレルギー検査)を行なと、すでに卵などにたいするアレルギーを有しているケースが多くみられます。

 乳児期では、食物アレルギーの関するアトピー皮膚炎で、アレルゲンとして、卵・牛乳・小麦・大豆がみられ、アトピー皮膚炎か湿疹か悩む症状となります。

 即時型症状(じんましん・アナフィラキシーショック)を呈する食物アレルギーは、乳幼児期では、卵・牛乳・小麦・ソバ・などにみられます。学童~成人では、甲殻類・魚類・ソバ・小麦・果実・ピーナツなどにみられ、耐性ができにくいのがあり、アナフィラキシーショックの可能性があります。

 特殊型として、口腔アレルギー症状があります。果物や野菜を食べたとき、口の中が、かゆくなったり、腫れたりする症状がでます。

 食物依存性運動誘発性アナフィラキシーといって、パンなどのアレルギー食物を食べ、食後、2時間以内に激しい運動をすると、アナフィラキシーショックを起こすことがあると、学校で話題になっています。

・ 診断方法

★問診

  • どんな食物を、どの程度食べて症状がでたのか。
  • 食べてから症状がでるまでの時間はどれくらいか。
  • 初めて食べたのか、前から食べていたのか。
  • お母さんが食べて授乳後に症状がでたのか。
  • 食物日記をつけて、食べた内容と出た症状の内容を、毎日日記につけてください。

★血液検査

 血液検査をして調べます。RAST法では0~6の点数で結果がわかります。

★皮膚テスト

 皮膚を薄めたアレルゲンでこすって調べます。ここで、必要なことは、血液検査や皮膚テストで陽性であっても、完全に食物アレルゲンを除去することは、必要ありません。症状がでなければ、除去は必要ないということです。乳児健康相談の時、身体に発疹があるという時、直ちにアトピー皮膚炎ではないか、アレルギー検査をする必要があるかと質問されます。粉ミルクを飲んでいて、強い下痢をする。離乳期の時卵を食べたら蓴麻疹がでる。バナナを食べると吐き気がする。ピーナッツを食べると腹痛がするなど、はっきりとした症状があれば、食物アレルゲンの除去が必要です。

・ 治療方法

  • 食物除去試験

 原因と考えられる食品をある一定期間(通常は2~3週間)完全に除去します。この結果、皮膚などの症状がはっきりと改善し、悪化してなければ原因の可能性が高いと判断します。

  • 食物負荷試験

 原因の可能性が高いと判断した食品を、入っている量が少ないものから段階的に摂取します。その結果、ある段階で皮膚症状が悪化したり、他の症状(消化器症状など)が出現すれば「この食品は明らかに原因食であり、今は、これ以上摂取してはいけない」と判断します。

 以上のような検査により食物アレルギーと診断したのち、治療を開始します。
 その内容は内服剤・外用剤・制限食があります。
 制限食はわかりますが、症状がよくなってから、解除の方法はどうでしょうか。
 幼児期の消化能力は進化しますから、数年後には解除してもよいでしょう。
 ゆで卵の黄身の部分のひとかけらから始めて、症状のないのをみながら、増やしていくのも方法です。いつまでもの制限は必要ないようです。

 治療方法として、小児は成長過程期にあるため、アレルギー検査で陽性だったからとの理由で、むやみに除去することなく、食べて症状がでなければ、工夫して食べてよいということになります。 

文責:竹内小児科医院 竹内 信義

お問合せ先

福井市 福祉部 子育て支援課
電話番号:0776-20-5270/FAX番号:0776-20-5490
最終更新日:2010年10月5日

▲ ページの先頭へ戻る