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Vol.9 おとうさん、お母さんへのメッセージ

最終更新日:2015年1月1日

教育コラム 

 あけましておめでとうございます。新しい年を迎え「今年は・・」と夢と期待でお正月を過ごされたのではないでしょうか。今年はひつじ年。ひつじは群れをなして行動するため、家族の安泰や平和をもたらす象徴とされています。ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
 さて子育て支援施設では、子ども新年会をはじめ、親と子のふれあい遊びや育児講座等、冬ならではの楽しい企画を準備しています。ぜひ遊びにきてください。
 

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「0歳から1歳の子育て中のお父さん・お母さん」へのメッセージ

 新年を迎え初詣では、お子さんがすくすく育ってほしいとお願いされたのではないでしょうか。でも「子育てって大変」「どうやって育てたらいいかわからないわ」と思っている新米パパ・ママはもちろん、育児経験が豊富なお父さん・お母さんでも迷うことや心配なことがあると思います。
 今月は、福井市保育カウンセラーの松井冨美恵先生に0歳から1歳のお子さんの育児をされているお父さん・お母さんに焦点をあてて、育児のアドバイスやメッセージをいただきます。お子さんの今と将来のために、大切なことは何かを一緒に考えましょう。

坪川先生のワンポイント育児アドバイス 
 

  お腹の中で慈しみ育んだ待望の赤ちゃんが、この世に誕生した瞬間の感動を覚えていることと思います。「なんて可愛いんだろう、誰に似ているかな、どんな子に育つかなあ」など、あれこれ思われたのではありませんか。そうして産声をあげた瞬間から「親」と呼ばれ、子育て生活が始まります。
 今、お子さんは何か月ですか?育児書など参考になる資料はあちこちにあり、○か月頃にはどうなる・・・などたくさん出ていることでしょう。しかし、その通りにならないと、親の不安が募り落ち着かなくなることもあると思います。笑顔も温かい声も消えたお父さんやお母さんに世話される赤ちゃんはたまりません。健やかな子どもの成長のためには何が必要なのでしょうか。

子育て支援室あじさい

お父さん・お母さんも0歳児

 子どもが0歳ならお父さん・お母さんの子育ても0歳です。たとえ兄や姉がいる場合でも新しく生まれた子どもにとっては同じ0歳です。最初からうまくいくはずがありません。少しずつ慣れてきて上手になっていきます。ですから赤ちゃんと一緒に育つともいえるでしょう。
 立派ないい子に育てなければと気負っていることもあるかも知れませんが、あまり気負わず、赤ちゃんを育てる過程で「親」になっていけばいいのではないでしょうか。

子どもは誰のもの                 

 子どもはお父さんとお母さん二人の子だけでなく、生まれたその時から、月齢や年齢にかかわらず大切な家族の一員であり社会の一員でもあるのです。
「そんなこと当たり前でしょ」と言われるかも知れませんが、ふだんあまり意識しないと思います。ですから、赤ちゃんが親の思うようになってくれないからといって勝手なことをしていいわけはありません。小さい赤ちゃんは、一人では顔を洗うことも箸を持つことも、何もできないもの、と思いがちですがそうではありません。見た目は無力かも知れませんが無能ではありません。おなかがすいて泣くこともお乳を飲んで満足の表情をすることもできるのです。そうしてどんどんできることが増えていきます。すごい力を秘めているのです。
 お父さんやお母さんをはじめ周りの人のかかわりや働きかけが、心と体のバランスの良い成長のための重要な鍵になります。

お父さんやお母さんとの関係が鍵!

 重要な鍵であるかかわりや働きかけはどんなことなのでしょうか。一言で言えば、父親や母親との関係づくりにあります。生まれて以来、多くの時間をお父さんやお母さんと過ごしながら、赤ちゃんは実にたくさんのことを吸収していきます。
 おっぱいやミルクを飲んでいる時を考えてみましょう。肌のぬくもりやまなざしを感じながら飲むことは何物にも代え難い極上のひとときです。単におなかを満たすだけではなく、「さあおっぱいを飲もうね」「ミルクおいしいね」「もういいの?」などの声かけと連動して、安心と愛を全身で感じています。安心と愛をもらった赤ちゃんは穏やかな落ち着いた気持ちで過ごせ、自分の気持ちも安心して表すことができるようになっていきます。コミュニケーションの力の元が育まれます。
 ご機嫌な時や泣いている時、起きた時、お風呂の時、他の誰かが来た時など、いろいろな場面でとても多くのことを耳と目と肌の全身で受け取っています。「まだ小さいから分からないだろう」というのは、違うと思います。安心と愛の中で育った赤ちゃんは、やがて、安定した情緒の中で感情も育ち、「アーちゃん」「バーバ」「マンマ」などの意味ある言葉にもつながるでしょう。
 このようなことが、とても重要であることを強調したいと思います。

“もう○か月なのに、まだできない”と思っていませんか

 発達の道筋は、あくまで目安です。分かっていても、つい、もうできるはずだけど…と不安になるものです。同じ頃に生まれたあの子はもうできるのにと比べてしまい、焦っていらいらして誰かに当たったり逆に放っておいたりしては大変。他の人に話してみることをおすすめします。発達の道筋は一様ではなくて、単に個人差だったという場合もあります。
 大事なことは何なのでしょうか。
 私は、その子が伸びようとする「芽」に気づき、助ける、支えることが重要だと思っています。どうやったら気づけるのでしょうか。お父さんやお母さんが気づかなくても、おばあちゃんなど誰か身近な人に気づいてもらっていいのです。気づくためには、子どもをよく見る、ことが肝心です。そして、時には見守り、時には声を掛け、時には支援の手を差し伸べることだと思います。

忙しい!休まらない・・・と思っていませんか

 子どもが小さいうちは、特に何かと忙しいと思います。熱が出たりむずかったりして身体が休まらないこともあります。親の役割は大きくて何かと忙しいですが、意識して時々立ち止まり、自分や家族の子育てと、子育て環境について、振り返って見直してみてください。できれば誰かに話してみるとなおいいですね。祖父母や友だち、知り合いでもいいですよ。また、たまにはリフレッシュしてみることも大切。少し休みを取ることは、メンタルヘルスにも重要です。遠慮しないで。お父さんやお母さんが元気でないと赤ちゃんも困るのです。赤ちゃんの元気はお父さん・お母さんの元気から、と言えるでしょう。
 私達は、どの子もその子らしく健やかに成長して自立していってほしいと願っています。

赤ちゃんが見えていますか

 赤ちゃんを見ているようで見てない、なんてことがあったら大変ですね。もし何かのことで“いっぱいいっぱい”になり、余裕のない状態になっていたら、見えるものも見えず子育ても上手くできません。そんな状態の時には、誰かに相談してください。困った時や辛い時は、「困っている」「つらい」と言いましょう。人に相談するのは少しも恥ずかしいことでなく、その時その人に必要なことだと思います。相談できる所も増えています。
 一人で悩んでいては赤ちゃんにいいはずはありません。また遅れれば遅れるほど、お父さんやお母さんだけでなく赤ちゃんにも影響や傷は深く大きくなります。

生まれて間がないのに、そんなこと・・・・

 今はまだ歩けず、自分でどこでも行くようになる前に、ちょっとだけ考えてみてください。それは、将来の自立についてです。生まれて間がないのに、まだそんなこと分からないわ!と言わないで、どんな大人になるんだろうか思い描いてみてください。お父さんやお母さんはどんな人間になってほしいですか?みなさんの期待や希望も当然あるでしょう。
 保育園や幼稚園時代、小中学校時代、高校時代・・・どの時期でも、時々考えたり本人と話し合ったりすることはとても大事です。忘れないでほしい大切なことです。

ある調査結果では

 ソーシャルスキル(必要な人間関係や社会性をつけるための技術)が乏しい、親の虐待、友人関係が希薄、友人とのトラブル、怠け、親が放置、消極的、・・・これは、ある地域で、不登校の中学生が背景に抱えている問題について、調査をした結果の一部です。子ども本人の問題だけでなく、親の育て方も子どもの成長に大きくかかわっていることが分かります。
 気になることがある、これが心配だ、などがある場合は、はやく行動し対処することがとても大事です。このことは、いろいろな機会に日頃からお伝えしています。問題がまだ小さいうちに、一緒に考えていきましょう。

福井市の相談機関をご紹介します

福井市保健センター 28-1256
福井市清水保健センター 98-3200
福井市男女共同参画・子ども家庭センター 相談室 子育て相談・女性相談 20-1541
子育ママダイヤル20-5775  
ことばの教室 20-5435
相談支援事業所 はるもにあ 97-5731
福井市乳幼児育児相談 すまいるダイヤル 20-5223


親子でふれあいあそび!

 寒い季節。外へ出る機会も少なくなりがちです。お家の中で、触れあったり、体を動かしたりしてお子さんと一緒にあそびましょう。歌ったり体を動かしたりすることで開放感を味わうことができますよ。

あそびましょう
 

お問合せ先

福井市 福祉部 子育て支援課
電話番号:0776-20-5270/FAX番号:0776-20-5490
最終更新日:2015年1月1日

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