いつもと様子がおかしい。でも、どこがつらいのかわからない。病院へ行くべきなのだろうか？
そんなときはバイタルサインを測定してみましょう。

〇　バイタルサインとは
　バイタルサインは日本語で生命兆候と訳され、「呼吸」「脈拍」「血圧」「体温」「意識レベル」の５つを測定することで、生命維持に必要な人体の生理的機能がどの程度障害されているかを端的に表すことができます。
　なお、以下に挙げる正常値は安静時の目安です。

３　血圧
　血圧計を使わない、触診法をご紹介します。触診する場所とその場所での血圧の目安は下記のとおりです。正常値は収縮期（いわゆる上の血圧）で「２×こどもの年齢＋７０」ｍｍＨｇです。

４　体温
　こどもは代謝機能が未熟なため、成人より体温が高い場合が多いです。発熱がある、または１日の体温の幅が１℃以上であれば医療機関を受診しましょう。

５　意識レベル
　強く呼びかけても目を開けない場合は緊急です。または呼びかけで目を開けるものの、すぐに眠り込んでしまう場合や、名前など簡単な質問に答えられない場合（意思疎通可能な年齢）は、何らかの疾病が隠れている可能性があります。
　また、意識が全くなく、呼吸も感じられない場合は心肺蘇生法を行ってください。

〇　最後に
　いつもと違うところがあり、バイタルサインにも異常があった際は、速やかに医療機関を受診しましょう。
　なお、バイタルサインの基準値は個人差があります。上記に示した数値はあくまで目安です。普段との違いがどれほどかが緊急と判断する１つの目安になります。定期的にバイタルサインを測定してみてはいかがでしょうか。